高校柔道のO君のトレーニング。
先日の大阪インターハイ予選では二年生ながら4位に入る活躍をみせてくれました。
クラブワンに入会してくれたのはここ一カ月ほどですが、かなりの頻度で来館してくれているのでトレーニングの進行も早く、身体の変化も感じてくれているのではないでしょうか。
普段はウェイトトレーニングにもかなりの力を入れているO君。身体の大きさがものを言うスポーツでは当然のことでしょう。
しかし、それと同じくらい動きの重要性も理解してくれています。
相手と組合い、様々な方向に重心を揺さぶられる中で上手くバランスを取り、技をかけに行く。
このように複雑で自分主体で進める事の出来ない競技だからこそ、動きの重要性が求められます。
肩甲骨や股関節が機能的に働かなければ、地に足を着けて踏ん張るという動作がとても不安定なものになるでしょう。
たとえ筋肉量を増やし、太い幹のような下半身を作ったとしても、根幹部である股関節がしっかりと働いてくれなければこの太い幹は簡単にバランスを崩し、倒れてしまうのです。
写真右の前傾スクワット。クラブワンスクワットトレーニングの入門メニューですが、これは股関節の使い方を覚えるにはとても効果的な種目です。
むやみに膝を大きく曲げ、深く沈み込むようなスクワットでは股関節の動きよりも膝関節の動きが強調され、効率の悪い動きがクセづいてしまうことが多いように感じます。
重要となるのは膝には極力意識を持たず、骨盤全体が前後にローリングするようなイメージでスクワットを行うことです。
この骨盤のローリング動作を覚え込ますためにも前傾スクワットは非常に効果の高い種目なのです。
このローリングする動作が出来るようになると、「股関節を使える感覚」を感じる事が出来、実際のスポーツ動作で股関節が最大限働いてくれることに繋がるのです。
どれほどアンバランスな状態にあっても股関節が使えていれば、立て直しは早く、またアンバランス下での身体への負担も大きく軽減していくのです。
O君!!インターハイに向けてさらに複雑な動きの練習をしていきましょう!!!